般若心経と私
私の一日は朝食を取り、 血圧を測ることから始まる。
その後、 仏壇にお参りします 。
そして般若心経を唱えることにしています。
私は熱心な仏教徒とも言えず、 宗教家でもありま
せん。
仏教を興した仏陀はインドで生まれた、インドの
お坊さんです。
仏陀は紀元前450年頃生まれたようで,定かでは
ありません.。
般若心経は、仏教の大元のお経です。
般若心経は仏陀(お釈迦様)が作ったものです。
インドのサンスクリット語で書かれています。
インドは 多言語国家で、大きく言って、13の
各州(王制の時代)毎に言葉があったようです。
サンスクリット語はインドでも、特にお坊さんが
よく使う言葉 です。
仏教は中国を通して日本へ伝わってきました。
従ってまず 中国語に翻訳されました。
中国の三蔵法師と言われる 高僧の玄奘という
お坊さんが、唐時代にインドに渡り、
仏教の奥義を学んで、サンスクリット語から
中国語に翻訳しました。
玄奘訳は、いくつかある翻訳の中で一番多く読
まれ、日本でも玄奘訳が殆どだといわれています。
私が何故、般若心経を仏壇で唱え、興味を持つ
ようになったのかを以下に記します。
私は会社に入社して10年目にインドへ行きました。
インドの会社へ技術指導を行うためです。
そして.約1年 インドに滞在していました。
またその前の準備段階で、インドの人の日本での研修、
その他でインドの人との交流も 多くなりました。、
私はインドを知りたいとの意欲が湧いてきました。
その中の一つに、インドと言えば、仏教開祖の
お釈迦様(仏陀)生まれた国です。
仏教にまつわる何かを知りたいと思ったのです。
それともう一つに、私の父はインドの隣の国ビルマで
インパール作戦の側面作戦で戦死しました。
私はカルカッタに1年住んでいました。
父が戦死した場所は、ブチドンと言います。、現在は
バングラデッシュの中の様です。
カルカッタとブチドンは目と鼻の先、位に非常に近い
距離です。奇遇に感じています。
幼い頃、父と別れ、今、父は仏壇の中にいます。
そのような理由で 、仏壇にお参りし、般若心経に
興味を持つようになりました。
そして、中身がよく分からなかった般若心経を覚え
ようと思ったのです。
高齢になってからの、丸暗記は困難でした。
毎日、繰り返し、繰り返し、暗記するのは当然ですが、
覚えるポイント、覚えられないポイントを確認しな
がら、
5年ほど前に覚えることができました。
中身がよく分からなかった般若心経を、毎日、 唱え
ていると、色々と気付くこともあります。
この言葉の意味は何だろうと思い、その疑問を調べ
ることがあります。
その一つに、般若心経の般若の意味を調べることが
ありました。
中国の唐時代の三蔵法師と言われる高僧の玄奘の翻訳
を調べたら 面白い箇所がありました。
般若心経の 般若 は サンスクリット語のバーニア、
これは日本語で言えば 知恵だそうです。
一方 般若 は 仏教の中で出てくる 般若の面の般若 です。
これは鬼の面です。
鬼は男です。 男は知恵を出すのが得意です。
これから バーニア バーニア>>>>ハンニャ ハンニャ
と翻訳されているようです。面白い訳だと思いました。
これに対し、観音菩薩は 自愛に満ちた女性です。
さらに 般若心経の正式な名称は
「 魔訶般若波羅蜜多心経」です。
この 波羅蜜多は サンスクリット語のパラーミーター を
置き換えた言葉であり、彼岸(仏の世界)に着くという
意味です。.
魔訶は大きいこと、 優れていることを 意味します。
「 魔訶般若波羅蜜多心経」を意訳すれば
「大きな 智慧により、仏の世界 (理想の世界)に達する
教え 」となります。
般若心経は 262 文字の短いお経です。
この般若心経の中に サンスクリット語そのものが残され
ている箇所が数カ所あります。
そのためなんだか難しく見える様です。
もう一つ、
「舎利子是諸法空想不生不滅不垢不浄不増不減」
この中の「是諸法空想不生不滅」の部分を日本語に
の訳ば、
仏の智慧で見れば「宇宙の一切の現象は 実体のない
ものなのだ。従って生まれることもなければ滅びる
こともない」となっています・
これは、古典物理学者ニュートンの第二法則
「エネルギー不滅の法則」そのものです。
約2400年前に仏陀はニュートンの第二法則を定義し
ているのです。
等々、主観的な見方があるとは思いますが、2400年も
前に作られた般若心経が現在も人々に親しまれていると
いうことは、
人々が般若心経の良さを認め、信じ、信頼しているので、
現在もなお現存しているのだろうと思います。
私も、日々の生活の中で、仏壇に手を合わせお参りし、
興味を持って般若心経を、唱えています。
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